【2021年版】Facebookビジネスマネージャとは?完全攻略

FacebookやInstagramを利用したマーケティングが主流となる現代、Facebookビジネスマネージャの使い方は必ず抑えておきたい知識です。しかし、ビジネスマネージャの複雑な仕組みと機能性の多さのせいで、まだ活用方法を完全に理解できていないという相談が多く来ます。

本記事では,

・Facebookビジネスマネージャって何?
・使用するメリットは?
・作成方法を教えて欲しい!

という皆さんの悩みに、分かりやすく回答します。

今後SNSを活用したマーケティングを検討している、企業担当者やフリーランスマーケターの皆さんや、これからSNSマーケティングスキルを習得をしたい方に役立つ内容となっています。

✔️記事の信頼性

この記事を書いている私は、現在アメリカLAを拠点にデジタルマーケティングエージェンシーNEXT LEVEL  BIZZを運営しながら、フリーランスコンサルタントとして生計を立てています。

これまで、大企業から中小企業まで日本とアメリカ両国で、ビジネスのFacebook・インスタ広告の戦略作成と出稿を行ってきました。

以下の画像は、私が広告を代行出稿したクライアント企業の実際の結果数値です。

細かく市場調査を行い、ターゲット設定を詳細に行いました。

日本円に換算すると約5万円弱の月間広告費で、3万9,000人以上のターゲットに向け、8万回以上の広告表示をすることに成功しました。また、広告クリック単価(広告1クリックにかかる費用)も、約20円弱という平均以上のとてもいい結果となっています。

※業界全体でのFacebook広告のクリック単価(CPC)の平均は、$1.72(約170円)です。

この通り、ある程度数値で証明できる実績は出してきたので、当ブログで配信している情報の信頼性に関しても、ご安心いただけるかと思います。

それでは早速、本題に入っていきます。

Facebookビジネスマネージャとは

ビジネスに紐づくFacebook、Instagramの全アカウントを、1つのプラットフォーム上で全てまとめて一括管理することを可能としてくれるマネジメントツールです。

特に、複数のアカウントを運営する場合や、ビジネスアカウントをチームで共同管理する際に便利です。

メイン機能

ビジネスマネージャは、一度使い方をマスターするとすごく便利なツールなのですが、機能性が多すぎて、多くの利用初心者が活用前に使用を諦めてしまいがちです。

また逆に、ビジネスマネージャは使っていても、ある一部の基本機能以外は全く活用できておらず損をしている人も多く見られます。

ということで、まずは、ビジネスマネージャに付いている便利なメイン機能を一つづつ解説したいと思います。

✔️ビジネスページの管理

複数のFacebookビジネスページを、ビジネスマネージャ上に追加し、1箇所で管理することが可能です。

ページをビジネスマネージャに追加する方法は3つ

  1. 管理者権限を持つ既存ページを追加
  2. 管理者権限のないFacebookページへのアクセスをリクエストし追加
  3. 新しくページを作って追加する

基本的には、ページを追加する際には、あなたが追加したいページの管理者である必要があります。しかし、代理店などで、代行運営するページの管理者権限を持っていない場合は、②の方法を使って、現在のページ管理者へアクセスをリクエストして自社のビジネスマネージャに他社ページを追加することも可能です。

✔️コンテンツ投稿・スケジューリング

ビジネスマネージャ内で提供されている、ツールからアクセスできる「Facebook Business Suite」のカレンダー機能を使うと、Facebook、Instagramの両アカウント上で投稿コンテンツの予約投稿ができるようになります。

フィード上への一般投稿とストーリーズのどちらもカレンダー予約による自動投稿が可能です。

✔️ビジネス設定

ビジネスマネージャにアクセスできる従業員やビジネスパートナーのアクセス権限や、広告出稿時の支払い方法など、ビジネスアカウントを運営する上で必要な、さまざまな設定を管理できます。

✔️広告マネージャ

Facebook・Instagram広告を作成、管理することができます。また、出稿中の広告結果をリアルタイムで確認したり、過去の広告成果の分析結果を閲覧することが可能です。

✔️オーディエンス作成

Facebookが所有する、ユーザー情報を使い、広告出稿時のターゲットを作成することが可能です。

Facebookの利用者数は総計27億人と言われており、世界人口の約30%に相当します。この大量データを元にFacebook社のアルゴリズムが分析したユーザープロフィールを利用し、カスタムオーディエンスを作成することで、ビジネスが提供する価値とニーズができる限りマッチするオーディエンスへのピンポイントでの広告出稿が可能となります。

✔️ページ分析

Facebookビジネスマネージャから、ビジネスページのパフォーマス分析を閲覧することができます。自社ページに訪れたユーザー数や、ページ訪問から何かしらの行動に繋がったコンバージョン率など、さまざまな指標を確認することが可能です。

以下は、ビジネスマネージャのホーム画面です。

ビジネスマネージャを開設しないと出来ないこと

ここまで読んで、確かにあれば便利だけど、正直ビジネスマネージャなしでも十分にアカウント運営はできるな、と思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ビジネスマネージャを持っていないと絶対にできないビジネス活動があります。

✔️ビジネスマネージャがないとできないこと
・広告出稿
・複数ビジネスの一括管理
・ビジネスとプライベートを分けた管理

Facebookやインスタ上で有料広告を掲載したい場合は、ビジネスマネージャの作成はマストです。また、複数アカウントを管理しているビジネスや、プライベートアカウントを同僚とシェアしたくない方も、ビジネスマネージャは必要です。

記事後半では、この部分に関して深堀して説明していきます。

Facebookビジネスマネージャを活用する利点

活用のメリットは以下。

  • ビジネスとプライベートを完全に分けた管理が可能
  • 複数の広告アカウントへ一括アクセスができる
  • ビジネスのセキュリティーが強化される
  • 無料で使用可能

複数企業のマーケティングを担当するエージェントや、一社下で複数のブランドページや広告の管理を行わなければならないマーケティング担当者は、ビジネスマネージャの導入はマストです。

ビジネスマネージャが導入された理由

そもそもなぜFacebook社が大きな資金を投資してまでビジネスマネージャの開発を行ったのか、バックグラウンドを手短に共有します。

豆知識的情報なので、誕生秘話に興味がない方は、次のセクションに進んも問題ないです。笑

ビジネスマネージャが登場したのは2014年ですが、それ以前のFacebookでは、担当者個人のFacebookアカウントと紐づけての管理しかできませんでした。しかも、面倒なことに当時は、1つの個人アカウントにつき、1つの広告アカウントしか運用できない構造になっていたのです。

そのせいで以下の問題が頻発し、ビジネス運営がとても不便でした。

  • 会社の同僚や上司に自分のプライベートアカウント情報や投稿が筒抜けになってしまう
  • 一人で複数の広告アカウントを運用したい場合、複数の個人アカウントの作成をしなければならない。
  • アクセスしたい広告アカウントを切り替える度に、個人アカウントのログイン・ログアウトを何度も繰り返さなければならない
  • 会社のクレジットカード情報を、広告管理担当社員の個人アカウントに直接登録しなければならない
  • 多数の広告アカウントを展開しているビジネス・個人の場合、同じ支払い情報を複数の広告アカウント上に登録する必要があり、不当なトランザクションと見なされて、アカウントが強制停止されるトラブルが多発する

このように、従来のFacebookビジネス管理法ではトラブルが多く不便でした。そこで、問題解決のためのツールとして登場したのが、『Facebookビジネスマネージャ』なのです。

広告収入から利益を上げるFacebook社としても、不便さが理由で広告を利用してくれないビジネスが増えると大損害を被るから、ビジネスマネージャの作成に投資したところもあるんだろうなと思います…笑

前置きが長くなりましたが、それでは早速、ビジネスマネージャの利点3つの解説をします。

ビジネスとプライベートを完全に分けて管理できる

繰り返しになりますが、従来は

  • アカウント管理を行なっている担当社員の個人アカウントに会社の支払い情報を登録しなければならない
  • ビジネスアカウントに新たな管理者を追加する際は、既存の管理者とFacebookで友達関係になるか、Facebookの個人アカウントの作成の際に使用したプライベートのメールアドレ

という問題が起きていました。

しかし、ビジネスマネージャの導入で、個人のFacebookとは一切紐ずけられる事なく、自社アカウントの管理担当者を、社内外関係なく、個人アカウントではなくビジネスに使用しているメールアドレスを使って管理者登録することが可能になりました。

また、管理者登録として登録したあとも、ビジネスマネージャ上用のユーザー名を新しく作成でき、ビジネスマネージャへのログインはFacebook個人アカウントで行いますが、ビジネスマネージャ上にFacebook個人アカウントに関する情報は一切表示されません。そのため、ビジネス関係者に個人プロフィールをのぞかれる心配も無くなります。

それに加え、ビジネスマネージャ上で支払い情報の登録が可能となるので、社員の個人アカウントへ会社のクレジットカード情報を登録する必要が無くなります。

複数の広告アカウントへの一括アクセスが簡単にできる

ビジネスマネージャを使うと、1回のログインで、1箇所から、複数のビジネスページ、広告アカウントへ簡単にアクセスすることが可能となります。

ログイン、ログアウトの手間は省けるので、マーケティング作業の時間効率が上がります。

ちなみに、1つのビジネスマネジャで管理ができるアカウントの上限数は以下です。

アカウントのビジネス承認が

  • 未承認の場合→5件までのビジネスアカウント
  • ビジネス承認された場合→30件までのビジネスアカウント

プロジェクトごとに広告アカウントを分ける際や、複数のブランドアカウントを保持する企業担当者、エージェントにとっては特にありがたい機能です。

セキュリティー強化

ビジネスマネージャの導入により、以前よりさらに細かくアクセス権限付与の設定を行うことが可能となりました。用途や役職レベルに合わせて、、変更可能なアカウント情報やアクセスできる機能に制限をつける事ができるので、キュリティー面でのリスクが大きく減ります。

付与できる権限の種類は以下5種類です。

広告アカウントを管理:管理者権限の管理
キャンペーンを管理:広告とレポートの表示、広告の作成
パフォーマンスを管理:広告とレポートの表示
ファイナンスアナリスト:取引、請求書、アカウントの消化額、支払い方法などを表示
ファイナンスエディター:クレジットカード、取引、請求書、アカウントの消化額、支払い方法などを編集

SNS上での配信コンテンツやコミュニティーが、マーケティングに大きな影響力を持つ現代、ビジネスのSNSアカウントは大きな会社資産の一つです。だからこそ、ビジネスマネージャの導入でセキュリティが強化されたことは、ビジネスにとっての大きなメリットだと思います。

無料

ビジネスマネージャは、Facebookユーザーであれば誰でも無料で作成できます。有料広告を利用しなくても、ページの管理や分析、自動投稿などをはじめとする、ほとんどの機能を無料で使用することができます。

多くの場合、外部のSNS管理・分析ツールを利用すると、ビジネスマネージャとほぼ同じ機能が有料で提供されていることが多いです… よく、「外部ツールの導入が必要ですか?」という質問をいただきますが、個人的には、よっぽど規模が大きいビジネスページを運営している大企業などでない限り、日々の運営はFacebook社のビジネスマネージャだけで十分だと思います。

Facebookビジネスマネージャの作成方法

ビジネスマネージャを作成するには、3つのステップに従うだけ。

①Facebook個人アカウントの取得

②ビジネスページの習得

③ビジネスマネージャのアカウントの取得

とても簡単です。

詳しい、ステップバイステップでのビジネスマネージャ作成方法は、こちらの記事で解説しているので参考にしてください。

▶︎関連記事:【徹底解説】Facebookページとビジネスマネージャの作成方法

最後に

最短で使い慣れるには、ビジネスマネージャにどんな機能がついているか、実際に自分で触ってみることです。解説記事を読み漁り、大量の知識を習得しても、実際に使ってみることで、脳にインプットしないとスキルは身につきません。

特に自分のビジネスを持っていなくても、仮でビジネスページを作成し、Facebookビジネスマネジャを開設することは可能です。

個人のオフィシャルページでも、ペットのファンページでも何でもいいので、アカウントを作成して、機能の検証をしてみてみましょう!

私が尊敬する人生戦略コーチ、アンソニー・ロビンズの名言に

『できないのなら、やらなければならない。やらなければならないのなら、できる。 』

If you can’t, you must. If you must, you can.

という言葉があります。

何事も、学び始めは難しく複雑に感じるものですが、どんなに難しいことでも、挑戦すると人は解決先を見出し、何事も達成できるものです。

あなたがマーケティングスキルを磨けば磨くほど、人々に価値のある商品・サービスを拡散することができるようになり、あなたの力で、より多くの人の人生を、より良くすることが可能になります。マーケティングスキル習得は社会に貢献につながる、ということを忘れずに今後も一緒に前進していきましょう。

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