【徹底解説】ウィズコロナ時代に効果があるマーケティング戦略

こんにちは、YUKIです。

ロサンゼルスを本拠地に、日本とアメリカでマーケティングコンサルティングの会社を経営しています。

さて、2019年にパンデミックが勃発して依頼、緊急事態宣言に伴う自粛など、人々の生活に大きな変化が訪れましたね。

このような危機的状況下でビジネス成長を達成していく為には、ニューノーマルと言われる新しい時代を体験し順応している顧客層の傾向、動向、生活・心理状況を深く理解し、市場の変化に対応した、新しいマーケティング戦略を持つことが重要です。

ということで、本記事では、私がこれまで、マーケティングコンサルタントとして見てきた、米国市場の最新マーケティング傾向を元に、ウィズ・アフターコロナ市場のマーケティング戦略に関して解説を行って行きたいと思います。

この記事で学べること

  • コロナ時代、今すぐ取り組み始めるべきマーケティング活動
  • ウィズ・アフターコロナ市場で効果があるマーケティング戦略

これからビジネス戦略の再構築を行う際に、応用しご活用ください。

この記事を書いた人

  • 21歳の頃アメリカで起業

  • 現在はLAでSNS・マーケティングコンサル会社Next Level Bizz経営

  • 趣味は「筋トレ」「マーケティング」「成功心理分析」「読書」など

先に進む前に補足です…。

✔️合わせて読んで欲しい記事

以下の記事では、コロナ禍でも生き残り、力強い成長を遂げているビジネスの共通点を解説しています。

米国ビジネス成功事例に学ぶ!コロナ禍でも成長できる企業になる方法

戦略を立てる上での、根本的な考え方となる重要な要素について分かりやすく解説しているので、まだ読んでいない人は、本記事の先に進む前に合わせてご覧ください。

読み終えたら早速、先に進みましょう。

コロナ時代、今すぐ取り組み始めるべきマーケティング活動

時代に合った新しい戦略構築やマーケティング活動を開始するには、何から手をつければいいのか分からない、と疑問に思っている方も多いと思います。

そのような疑問に応えるために、まずは、今すぐできる新しいマーケティングの始め方を、順序立てて変わりやすく解説します。

パンデミックによる市場の変化を理解する

パンデミックの拡大に伴い、顧客層の動向に大きな変化が起こっています。

戦略の再構築を行い、マーケティング活動を開始する前に、まず、市場の変化に気づき、これまでと異なる傾向を分析することで、ポストコロナ市場に関する理解を深めることが重要です。

例えば、パンデミック発生直後は、これまでと比べ、amazonなどのオンラインショップの利用率が急激に上がりました。

また、ビジネス交流の主な方法も、ZOOMを使ったビデオ会議に切り替える企業が増えています。

新型コロナウイルス発生以来、以前と比べSNSの使用時間が増えたと回答した日本人の割合は、全体の34.5%にも登るそうです。(Statista社調査)

以下は、各国のコロナ以降のインターネット使用率の変異を表すグラフです。

数字の通り、日本限らず、世界中で多くの消費者の活動の場が、以前と比べて急激にデジタル化しているのが分かると思います。

コロナ禍の市場でビジネス成長を遂げるには、日々変わり続ける、新しい市場傾向をいち早く理解し、ニューノーマルな現実に対応したマーケティング戦略構築のための基盤づくりに取りかかることが重要です。

ビジネス計画の再検討

米国市場では、コロナ拡大に伴い、生き残り成長を遂げたビジネスと、廃業になってしまったビジネスの2つがきっぱりと別れました。

この2者間の違いを生む原因となった要素はいくつかありますが、特に大きな要因は、ビジネス計画とマーケティング戦略の見直し・修正が、タイムリーに出来たかどうかだと思います。

何故ならば、パンデミックの影響を受けた市場では、これまで効果があった施策や戦略が、効力を失ってしまうケースが多いからです。

例えば、ビフォーコロナ市場では、マーケティング活動の大部分をポケットティッシュ広告に頼り、大きな効果を得ていた企業がいるとします。

しかし、緊急宣言の影響で、街を歩く人の数が減ると、広告を配布できる母体数が大幅に減るため、これまでと比べ効果が半減してしまいます。そうなると、思い切って戦略を一変し、従来ティッシュ製造や配布用人件費に使っていた広告費用を、コロナ禍でも継続して交通量が増えている、SNSなどのオンライン広告への投資に使い回した方が、投資対効果を向上できる可能性が高まります。

しかし、従来のやり方から抜け出せず、いつまでも古いマーケティング手法に固執していると、徐々に効果は無くなり、多くの広告投資が無駄になってしまいますね。

このような状況を避けるには、市場の変化に伴い、ビジネス計画の見直しをいち早く行うことが重要です。

まず、現在自社が実施しているビジネス活動の中で、コロナにより

  • ネガティブな影響を受ける活動
  • 特に影響を受けない活動
  • ポジティブな影響を受ける活動

に部類分けします。

そして、ネガティブな影響を受ける活動は、代替となる新しい施策や改善方法に関するアイディアをリスト化しましょう。

また、ポジティブな影響を受ける傾向が高い活動に関しては、今後さらに活動の範囲を広げ、効果を最大化させる為の施策を検討します。

ニューノーマルが巻き戻ることはありません。上手く行かない戦略は排除し、上手くいく可能性の高い戦略に切り替えていくことで、ニューノーマルに対応した、新しいビジネス計画を再構築して行きましょう。

ターゲットの再検討・再分析

パンデミックの影響を受けた消費者市場では、これまで自社の商品・サービスを必要としてくれていた人たちが求める需要に変化が起きている可能性が大いにあります。

生活状況が変わると、考え方や意識にも少なからず変化が起こるからです。

これまでは好意的に反応を示してくれていた、自社の広告メッセージに魅力を感じなくなってしまう可能性もなどもあるかもしれません。そのため、現在の顧客層の生活面・心理面での変化を再分析し、アプローチ方法を再検討する必要があります。

また逆に、コロナの影響でこれまでは範囲外だった層の人たちの間で、自社に対するニーズが向上している可能性もあります。全体的な市場傾向を見直し、再分析することで、市場の変化により発生した新たなビジネスチャンスを見落としていないか、再考慮しましょう

コンテンツ作成

冒頭でお伝えした通り、コロナウイルスの拡大に伴い自粛が続いたことで、これまで以上に、デジタルコンテンツの消費率が一気に向上しました。

つまり、コンテンツマーケティングの需要が劇的に上がっていると言うことです。

▶︎参考記事:【コンテンツマーケティング入門】開始方法〜戦略を全て1記事で解説

パンデミックの影響で、ビジネスに制限がかかり、従来に比べ時間を持て余していると言う企業も多いですが、そんな今だからこそ、可能な限り全ての時間と人件を、コンテンツ作成への投資に充てるべきです。

SNSやSEOマーケティングは、効果が出るまでに最低でも3〜6ヶ月時間がかかります。

だから、コロナにより起きている、このビジネスのダウンタイムを、将来の投資に活用すべきなのです。そうすることで、今の厳しい状況が緩和した時、既に飛躍的成長を達成するための準備が整った状態を作っておくことができます。

物事が停滞している状態下では、利益排出のプレッシャーや心配などで不安ですよね。しかし、停滞状態が永遠に続くことはありませんどんな困難でも、考え方次第ではチャンスに変えることが可能です。

大変な時こそ将来への投資に力を入れて置くことで、物事が好転した時の成長度合いが周りと比べ物にならないくらい勢いを増すということを覚えておきましょう。

ウィズ・アフターコロナ市場で効果があるマーケティング戦略

ここからは、私がこれまで見てきた中で、実際にどのようなマーケティング戦略が新時代に効果がある傾向が高いか解説します。

SNS広告

Facebook・Instagram広告をはじめとするSNS系マーケティングは、ポストコロナ市場でも、変わらず効果が高い傾向にあります。

私が経営するコンサルティング会社NEXT LEVEL BIZZでも、Facebook広告の代行出稿サービスを提供していますが、利益に直結する成果を獲得できているケースが比較的多い傾向が見られます。

Facebook広告に関して学びたい方は、こちらより記事リストをご覧いただけます。

▶︎参考:Facebook広告に関する記事まとめ

また、最近ではYoutube市場も伸びており、業界によっては、Youtube広告で優れた結果を得ている企業も存在します。

SNS市場の成長理由としては、自粛の影響で外出する機会が減ったことが一番大きいです。それにより、これまで以上に、消費者層がオンラインに費やす時間が多くなりました。

SNSなどのように、交通量が増えているオンラインプラットフォーム上で自社のプロモーションを行うことで、ブランドや商品・サービスの認知度をあげることが可能にとなります。

また、SNSを活用した広告の、その他メリットとしては、ピンポイントなターゲッティングが可能なため、比較的に無駄のないマーケティング活動が行いやすいと言う点もあります。

参考記事:【最新版】Facebook広告|7つのメリットと効果を解

パンデミックに関わらず、成果の出るマーケティング方法にありつけずに、停滞を感じているビジネスは、一度試してみる価値がある方法だと思います。

パートナーシップ開拓

リレーショナルキャピタル(関係資本)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

世界一のマーケティングコンサルタントと称される、ジェイ・エイブラハム氏が提唱するビジネス戦略です。

簡単にいうと、自分にないスキルや資産、知識を持っている他者と戦略的パートナーシップを組むことで、相手の資源を自社に再活用し、より最速で、より力強く、無駄のないビジネス成長を達成していくための戦略です。

さらに砕いて言うと、相手との関係をうまく活用してビジネス成長を達成するという考え方です。

関係資本を活用した分かりやすい例としては、

  • ジョイントベンチャー
  • リファラルパートナーシップ
  • 戦略的アライアンス
  • アウトソーシング
  • プロフィットシェアによる共同プロジェクト

などがあります。

前置きが長くなりましたが、ここでのポイントは、コロナの影響で、これまでは自社とパートナーシップを考慮してくれなかったであろうレベルのビジネスと、コラボレーションが組みやすくなっていると言うことです。

パンデミックの影響で、小・中・大、全てのビジネスが何かしらの痛手や不安を抱えています。

逆に言うと、不安定な市場では、多くの企業がこれまで以上にビジネスの安定化を求めているということです。そのため、他社との協力体制によるビジネス力の強化に、以前よりもオープンである傾向が高いです。

そんな状況下、あなたのビジネスが、相手にとっても自社にとってもウィンウィンなパートナーシップの提案をすることができると、戦略的アライアンスを結ぶことができる成功率もこれまで以上に大きくなります。

リレーショナルキャピタルを使ったマーケティング戦略は、相手への提案方法や内容次第で、結果ベースの報酬シェアなど、初期投資のリスク0からのスタートも可能です。比較的リスクが低く実行できる戦略となっています。

最後に

パンデミックの影響で、多くのことが変わり、消費者の生活、そして企業側のビジネス状況の両面において不安定な要素も増えました。

しかし、新しい市場傾向、変化による消費者のニーズの変化などを的確に理解し、新時代に対応できるマーケティング戦略の再構築ができると、必ずビジネス成長を達成することは可能です。

また、市場がどう変わろうが、「市場への価値の提供」と言うマーケティングの根本哲学は変わりません。お客様に与えることができる自社の価値を最優先した、市場に寄り添う姿勢が、困難の中でのブレークスルーを達成する鍵となることを忘れずに、ビジネス活動を通して一緒に日本市場を復興して行きましょう!